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月曜ゴールデン「ダブルフェイス~潜入捜査編」 - 15.10.19

暴力団・織田組が大きな麻薬取引を行うとの情報が、潜入捜査官から警察に入った。警視正の小野寺(角野卓造)は、この機会に織田組の組長・織田(小日向文世)を逮捕し組織を一網打尽にしようと目論む。しかし織田もさるもの、潜入捜査官の存在を疑い、取引のぎりぎりまで幹部にも取引現場を告げず、さらには警察内部に潜り込んだスパイから警察の動きを聞き出し、状況に応じて取引現場の変更を指示する。織田の行動に翻弄される警察。だが潜入捜査官からの情報で、警察が取引現場と目される場所に急行。取引現場に突入するとともに、別場所で指示を出していた織田の身柄を押さえた。ところがその直前に、警察内のスパイからの情報を得ていた織田は、咄嗟に麻薬を捨てるよう伝えていたため証拠は残らず、織田を初めとした織田組の面々はほどなく釈放となるのだった。

この一件で、織田も小野寺も自らの組織に潜入捜査官・スパイがいることを確信。「(潜入捜査官・スパイを)必ず見つけ出す」釈放された織田を見送る小野寺、そして釈放された織田は、お互い獅子身中の虫を見つけることを決意していた。
小野寺と織田が対峙している後ろで、織田と行動を共にする純(西島秀俊)は、警察官の亮介(香川照之)を見かける。数日前、街中で偶然にも出会っていた二人だが、暴力団構成員と警察官というお互いの立場を、このとき初めて知る。ところが純は織田組の構成員でありながら、実は警察の潜入捜査官であった。
このことは小野寺以外の警察官は誰も知らない。6年も潜入捜査官としての任務に耐えていた純だが、少しずつ精神のバランスを崩し始めていた。純は心の底では警察への復帰を望んでいたが、小野寺からの指示もあり潜入捜査を続けている。信頼できる弟分・ヒロシ(伊藤淳史)と同居し、暴力団構成員という「表」の顔での生活を続けている。そんな純の気持ちが落ち着くのは、精神科医・奈緒子(和久井映見)のカウンセリングを受けているときだった。本当の自分をさらけ出せる短い時間、純は次第に奈緒子に安らぎを見出すようになる。
そのころ警察では、亮介が上司・菅原警備部長から警察内部の内通者を見つける任務を受けていた。実は亮介こそが、織田組の内通者であったのだ。しかし警察の誰もが、その事実を知らない。内通者探しの命令を受けた亮介は、警察の同僚から「身内を疑うのか」と次第に疎んじられていく。
逆に亮介は織田からも密かに、織田組に潜入した捜査官を見つけ出すように言い渡されていた。そこで亮介は、先日の麻薬取引に関わった織田組の構成員の履歴書を集めるよう織田に頼む。織田の命令で履歴書を書くことになる純やヒロシたち。その履歴書の束が、密かに織田から亮介に手渡される。そして立ち去った亮介の後を、一人の男が密かに追いかけていた。その男は純だった。しかし人ごみに紛れ、亮介は純の尾行を振り切る。
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